家隅盛塩雑記帳

幕末文久三年がホーム。マイナー新撰組隊士と悪役。

週刊文春で惣三郎と会う。

このたび週刊文春を買った。2018年10月25日号。

渇望した、『前髪の惣三郎』の漫画が読めると思ってである。


ツイッターで御法度の感想巡りをしていた折、
意図せず文春に『新選組血風録』の漫画が連載されているのを知った。

前髪の惣三郎、漫画として読みたい……
という我が宿願、今ぞ叶う時!!



と思って見たら、3話目であった。
血風録の各話、それぞれ単発で描かれてるのかと思った………

しかし計12話も惣三郎に浸っていられるとは、なかなか良いものではないか。
連載当時にハマれないのは、いつものことである。
こういう雑誌の連載に疎く、単行本になるか分からない。
家人に許されるようだったら、全話取り寄せてみたい。

さて、第3話のみを見た感想である。

まず新選組の隊服が、まんま御法度の衣装だった……

あのデザインはお気に入りだし漫画でも見られて嬉しい。
作画は森秀樹さん、まさに劇画というにふさわしい、白と黒との配分の素晴らしい画である。

女関係の話題になると頬を染め、狼狽する惣三郎。
隊士メンズも「かわいい!」と満面の笑み。
武田先生も言い寄ってるのに対し、そんな人には見えなかったがって……見えないんか。

迫る田代彪蔵に、「斬りますよ」と嫌悪剥き出しの惣三郎。かわいい!


うむ。聞いたばかりの情報に翻弄されるわたしと、
うわさに翻弄される新選組の男ども、
何かの共通点を感じるナァ。

ほのぼのと焦れる、春の初めでした。


令和二年三月十日 江桷雑八