読書記
どうも雑八です。
最近の情景をお伝えします。
◆『中川小十郎研究論文・図録集』
◆『江戸文化から見る男娼と男色の歴史』
◆『百と卍1巻』
を買いました。
『中川〜』は武田観柳斎関連のなかなか本に載ってないエピソードが収録されていると聞いて買ってみた次第。
『江戸文化〜』は衆道、陰間に萌えすぎて耐えられなかった結果です。
『百と卍』もほぼ同上。陰間上がりの受けがいるとのことで。あと紗久楽さわ先生のこと、精巧な江戸文化が描かれているのだろうなと期待してました。
まず下の2冊の感想を述べていきたい。
◆『江戸文化から見る男娼と男色の歴史』
ふふふ、陰間の世界。
この後『百と卍』を読んで幕末期にはほとんど風前の灯火だったことを知り、がっくりと肩を落とすのだが。
『百と卍』と一緒に読むとさらに楽しいかもです。
そこかしこに散りばめられた春画が目を刺激するが、とても勉強になった。曖昧だった陰間の存在が、少しは形どられた気がする。
口吸いは、遊女はしないが陰間はして、そのテクニックも問われたとかムニャムニャ。
陰間茶屋での遊び方や陰間の作法、当時はどこにあったかなんてのが書かれていて嬉しい。
どう考えても陰間茶屋には行けない身だが、もしタイムスリップしたときのために、というか小説を書く時のために学んでおきたい。
寺稚児が菩薩の化身だったり、少年が第三の性のように扱われていた(ほぼ女の代わりということも)時代に半端なく夢を見る。
絵に見るような若衆姿(『新選組物語』)という馬越なんて、最早そちらを拝むだけで気絶しそうである。
まあ、みんなの理想といえば加納惣三郎だけどね☆彡
しかも、湯屋にいる"三助"までが性的サービスを行っていたというのだから驚きだ。
日本はこんなにオープンな国だったのか……
陰間を知ったのは『風光る』からだったが、この若衆文化にももっと浸りたい。
「若衆狂い」と呼ばれても悔いはないね!!
一度でいいから生・振袖若衆が見たいです先生……
◆『百と卍1巻』
江戸BL、読んでみた。
紗久楽先生の作品は本当に絵が綺麗だ。伊達男なんて、浮世絵から飛び出てきたような相貌をしている。
瞳が切れ長で、鼻がすっと通っていて、面長で美しい。
浮世絵のフィルター越しに、生きている江戸を見ているかのようだ。
絵柄とは、遠眼鏡である。
さて、早速言わせてもらいたい。
陰 間 、 き っ つ …… ! !
陰間になるために色々と仕込みがあるのは知っていたが、お尻にアレを……これ言っていいやつ?
いっっったい!!!!!
想像しただけでいたそうな案件である。
直腸…………
そこまでする必要はあったのか。
初めに尻の感覚を鈍らせ、受け入れをスムーズにしたほうが陰間はのちのち苦しまずに済むのだろうか。
色々と、後戻りの出来ぬ道なのだ。
うう、ますます守護りたくなってきた。
あと、作法を習うのは陰間ばかり、
客は自分勝手にするという下りも辛かった。
嫌なお客にも嬉しそうに接せねばならない陰間というのは↑の書で学んだ。
客の内にも酷い客などもいただろうなというのが漫画からしみじみと伝わってくる。
陰間の話ばっかりしちゃったなの。
とはいえ、そんな減少傾向にあるこども屋(陰間茶屋)の内情も描かれているのは嬉しい。
他の陰間たちのことも読みたいなあ。
私は百樹さんの少年時代みたいなタイプも可愛いと思う。
虚ろな目をしていたり、ああいう元気なタイプが影の差した表情をするのがたまらない
そうは思いませんか←危ない客
あとお兄ちゃんも可愛かった…
ちゃんとした大人の赤面っていいよね。
茶屋の親方と出来たとき、確かに選ばれそうな人だよなぁと思った。
仕事もちゃんとしてるし。
子どもたちも仔犬や仔猫みたいに無邪気でかわいい。
今後も続巻を買うつもりである!
1巻の巻末に描かれたことに萌えたので
あとで創作で書くかもしれません。
よっしゃあああ観柳斎の勉強つづけるぞおおおお
令和二年 四月二十一日 江桷雑八