【昆虫野郎】推しについて語るよの回【狙い撃ち】
こんにちは、雑八です。タイトル通りです。
二次元の今激熱な推し、羽蛾さんについて語りたいなと思いブログをウン日ぶりに開きました。ಡ ͜ ʖ ಡ
なんか、インセクター羽蛾に萌えてる人いるの?って言ってる方を見かけて!!
いるよ〜〜!!
って云いたかったので(ついでに……)
割と最近は何もかも放り投げて生きることだけに精一杯になっちゃった中の人ですが、とりあえずしがみつかせて頂いてる感じですかね。
あと、最近ジャンプチヒーローズというアプリで推しが登場しました!
ジャンプのゲームということもありマンガの羽蛾さんがそのまま表現されていて、とても感動しました…!
推しがいるゲームとかほとんどやったことないので、もうこのタイムリーな波、乗るしかない!!と!!
本気の生き甲斐です。
さて、本題。
まずまず、推しの好きなところから。
どこが好きなのかな? って思われてそうですし。
■好きなところ
え…………
"見た目"と"中身"ですかね………………
以前の記事『理解されないだろう嘆きの性癖語り👓』をご覧頂いた方ならおわかりかと思いますが、「メガネをつけた低身長で嫌みな感じの男子」を求めてやまなかったときに出会ったので、
正直そのものがタイプなのです。
私が「詰襟や半ズボン、蝶ネクタイが似合うような人」という希望を出したのですが、まさかどれも叶えてくれるとは思わないじゃないですか。ドラ○もんですか?
おかっぱ坊ちゃん刈りの男子に目がなかったので、羽蛾さんの髪型は完璧ですし、
あれで162cmという大いなる謎を残しつつ、あの寸胴体型も素晴らしい。
あと、生来大好きな三白眼という要素も押さえてくるといういたれりつくせりぶり。
本当にこんなに好みの人がいていいのか。日々転がり回っています。
羽蛾さんを好きになってから目元の暗がりとか、光のない眼とか、青緑の髪とか、このタイプにある鋭い犬歯とか色々と好きだったな…って思わせられたので影響は計り知れません。
そして、中身。
いや〜〜〜〜性格の悪い男が大好きだな〜〜〜〜って再認識しました。
やり口がせこせこしていたり、狡かったり、陰湿な感じがとにかくおいしい。
全体的に、これは友達がいないだろうなっていうのが見てて安心させてくれます。
あと元から笑い声が特徴的な人が好きでしてね……
どうです?
なるべくして好きになってるなと思いませんか?
そしてさらに、羽蛾さんを好きになってから、敬意を表したいなと思ったのが「好きへの情熱」です。
羽蛾さんは虫が大好きですが、ファッションすらもだいぶ虫です。
虫コーデといえば私の中では蝶人パピヨンか羽蛾さんくらいしかいません。
メガネのブリッジからして虫イメージなので、
羽蛾さんに対峙した者はその強烈なインパクトを受けるでしょう。
敗北したが、その虫揃えの姿を脳髄に恐怖として刻み込まれそうです。
これが、羨ましいなと思いました。
手口こそよこしまではありますが、好きなものを好きと堂々と表せる姿は私の理想でした。
自分に自信がなく、常に他者からどう見られているか気にしてばかりの私は、かくありたいと心を動かされました。
私の眼に羽蛾さんはまるで輝いていました。
恒常弱いとナメられがちな昆虫デッキを使い続け、インセクターとの通称を背負い続けるという心意気もすごいなあと思わされます。
声もとても素敵なので(遊戯王キャラの声は皆さん好き)、まだ聴いたことがないという方にはぜひアニメをご覧になっていただきたいですね。
私が羽蛾さん、マザコンじゃないか?と湧いたシーンもアニメオリジナルでありますので……
とにかくまとめますと、元来望んでいたものを120%おぎなってくれたことと、好きへの情熱に勇気づけられたことが大きかったと思われます。
とてもわがままなことですが、今の羽蛾さんが大好きなので、もし羽蛾さんの見た目、中身、声がひとつでも変わってしまったとしたら、愛し続けられるかはわかりません。
メガネを外されるのが一番こたえるなぁ…次点で髪型変えられたくない…とか思っているので、彼がいるのがほぼ変化のない二次元でちょっと安堵しています。
また語るテーマを得ましたら、第2弾があると思います!
私も好きに正直になりたいなと思う日々です。
ご覧頂き、ありがとうございました!!
令和三年 六月三日 江桷雑八
【ずっと昆虫野郎のターン】プレゼンシートを書こう!【推し活】
お久しぶりです! 雑八です。
いやぁ、あっという間に年が明けてしまいまして、
たまにブログを書こうとしたら
なかなかログインできずにヒヤヒヤしました。
2020年の下半期は、久しぶりに二次元に没入体験し、デュエルデュエルの日々となった訳であります。
その詳細は以前の記事で知れることとして。
ぱっつん坊ちゃん刈りメガネ男子不足で狂わないために、遊戯王の昆虫野郎インセクター羽蛾さんに飛び付いたら、
羽蛾への想いに狂ってしまいそうな日々が始まりました。
もう……羽蛾を吸って吐かないと、生きていけなさそうなレベル。
なんでさ。
いえいえ、
なんともはや、完璧な男だったものですから。
そう、『インセクター羽蛾』(強調)はね・・・。
推しが生まれれば、
オタクとして行いたいものが
『推し活』であります。
推し事とも表されるこちら、
とにかく推しとの生活に彩りを、そして楽しみを生むのが目的。
最近では、推しへのイメージを形にした何たらを作ることができるお店なども存在しているようです。
う、羨ましい。
やってみたい。
誰かが作った推しのイメージを間接的に感じてみたい。
そう思いましたが、現在の状況を考えるに、どこかへ出かけられる余力は私にはありません。
この苦境が一刻も早く改善されうることを願いつつ、
準備を始めることにしました。
それが、 プレゼンシート であります。
推しのイメージを店員さんへはっきりとお伝えするため、自分の中の推しを具体化しようと試みたのであります。
プレゼンというか、説明シートなんですが。
具現化すれば、いずれ他人へのプレゼンにも用いれるかと思い、この名にしてしまったわけです。
しかし、お店側に公式との問題が起きないよう、
具体名や画像などは使ってはいけないルールです。
なるべくぼかせるところはぼかし、その分熱量を込めましょう。
■プロフィール
まずは、彼の簡潔な情報を書き込まなければ始まりません。
身長は162cm
……(実際はもっと小さく見える)
などといった余計な情報を書き加えながら作成していきます。
こんな感じで、どうでしゃろ。
やたらとぼかした結果、職業がカードゲーマーになってしまいました。
でも命を賭け合ったりするっていう…
全く初見の方からしたら両立することのない文面が並んじゃってる。
羽蛾さんの何かとピックアップされる経歴、元全日本チャンピオンってのもちゃんとお入れしておきましたよ。
あと好きな食べ物に寿司も追加しました。
最悪、当人にとって食べられれば「好き」に入れていい気がする。
ドーマ編屈指の名台詞、
「オレは寿司が食いたい」
から採用しました。
アメリカでも虫は食べられるかもしれないけど、
寿司はなかなか食べられないもんね。
カリフォルニアロール口に詰め込みたい。
あと羽蛾さんの嫌いな食べ物、肉料理って、生肉は食べられるのでしょうか。
たぶん食べなそうだけど。
うむ、公式で明らかにされているプロフィールを記入しただけでこんなに楽しいとは。
推しへの愛を明らかにすること、これも推し活の一部なのですね。
■外見
羽蛾さんの大好きな外見、上手く伝えられるでしょうか。
記入したものがこちらです。
悪口?
いや違います。
真面目に頭でっかちで寸胴なところが大好きなんです。
本当は短足とも書きたかったけど、ぶっちゃけそれは幻覚なのでやめておきました。
海馬さんとかの股下と比べないでください。
よこしま以外に羽蛾さんの闇を帯びた瞳を描写できる言葉が見つからなかっただけです。
ヘルメットかキノコっていえば、大体想像がつくかなって……
羽蛾さんのインパクトを形作るヘアスタイルのボリューミーな感じ、なかなか文面で云うの難しいですよね。
てか羽蛾さん、外見に特徴しかなくて特徴が挙げづらい男でもある。
見ればすぐわかってしまう男、それが羽蛾。ヒョヒョ。
■内面
羽蛾の長所から書き、徐々に不穏にしていく作戦です。
3行目でもうネタバレしてますけど。
羽蛾さんの、あの、獣性というか、デュエリスト結構そういう人多いですけど、
気が高ぶると相手を煽ったり、口撃したりする感じがとても好きで。
学校ではきっと大人しいんだろうなとか考えていたら萌えます。こっちが本性で、こっちが本当の羽蛾なのです。もう一人のボク……
羽蛾さんの体躯とかからして、頭を用いて最も相手をいたぶることのできる遊びがこれだったのでしょうね。
美味しそうな闇を感じます。
羽蛾さんって、勝ち負けもそうですが、その過程で相手をいかに傷つけるかに寄ってるところないですか?
正直、遊戯の目の前で「こうすれば良かったんだ!」ってわざわざ云って投げ捨てる必要、あるのでしょうかね? って思います。
自分の行為によって相手にショックを与えることを第2の目的としている節、ありますよね。
常に相手より精神的優位に立ちたがる癖があるように思います。
ほんで、その行為に後悔をする場面が全くないんですよね。
本当、大物ですよ。将来が楽しみすぎます。
■好きなところ
さて、雑八の推しへの観念が疑われてきたところで、いよいよ大詰めです。
お店では、推しに対する思いの丈を打ち明けなければなりません。
当然、好きのエネルギーが大事になるわけです。
というわけで、
すみません、だいぶ雑でした。
大体、外見と内面で好きが詰まってるのでこれ以上云うことがほぼなかった。
おそらく、羽蛾さんの一番尊敬している人は(身内以外だと)デュエルモンスターズ(マジック&ウィザーズ)の生みの親、ペガサスなんじゃないかと考えるのですが
羽蛾さんがペガサスのために自分を犠牲にしているシーン、全然思いつきません。
とろける顔になるくらい憧れていてとても好きだけど、それで自分を差し出すのとは別なような。
羽蛾さん、主従ごっこの従者が出来るようには思えないんですよね。
むしろ主君をやりたいタイプというか、
利用したい相手に土下座は出来るけどいつでも掌返せるっていうか。
ああ、そんなところが大好きです。
羽蛾の世界に羽蛾以上に優先すべき人物がいないところが大好きです。
それでいて、たまに予想外のことが起きてたりするとオタクとして萌えます。
竜崎の存在がそれなんですよね。
漫画の羽蛾さんには考えられないような、一緒に旅をする存在が出来ちゃうっていうのが。
危機的状況のときに抱き合える相手が出来ちゃうっていうのが。
本当にすごいです、ドーマ編。
さて、そしていたぶるという点。
羽蛾さんの取る戦法は、即座に相手を倒すというものでなく、ターンのかかるものが多いです。
その結果生まれ来るグレートモスやインセクト女王他の強大なモンスターに、並のデュエリストは恐れおののくでしょう。
DNA改造手術(寄生虫パラサイド)に虫除けバリアー、
この絶望ともいえるコンボに私もゲーム内で完封されたりしているので、恐ろしさは十分感じています。
この望みのない状況は、すぐにでも投降したくなるものでした(雑魚デュエリスト)。
でも、城之内は最後まで折れなかった。
このデュエルの最中、羽蛾さんは
「土下座でもするかい? そうしたらグレートモスの召喚をやめてもいいよ」
という
垂涎モノのセリフを吐くわけです。
ぶっちゃけ勝ちはほぼ決まっているから、羽蛾さんにとってはそれ以上の旨みが欲しい。
という残忍性が垣間見えるセリフでもあります。
たぶん、以前には土下座したデュエリストもいるのかもしれません。
でも
その結果
「でもやっぱ勿体ないから、召喚しちゃお〜っと。悪いねーせっかく土下座してもらったのにさ」
とかなんとか云われながら究極完全態グレートモスを召喚されちゃうんですよおおおおおっ♡♡♡
うおおお…た、たまらん!!
想像しただけで心臓のときめきが…止まらない!!!
やめろ!!
寿命が、寿命が縮まる〜〜〜っ!!!
ヒョヒョヒョって笑い声が一生のトラウマになるくらいの負け方させられたい…
はい。脱線。
めちゃくちゃ好きすぎるとこうなります。
おかしいですね…私はプレゼンシートを記入していただけなのに、インセクトパラダイスに連れて行かれてました。うれしそうだな。
あ、あと負けたあとのお声もすごい可愛いんですよ。
全編声が最高なので、もしまだアニメを観ていない方なら、ご視聴オススメします。
HAGAにハマれ。
「女王様」
とは、インセクト女王(クイーン)の愛称であります。
羽蛾さんが信を置くレアカードで、
その呼び名からも、むしろ仕えてるんじゃないか
という関係に思える相手です。
いやあ、エースモンスターが女性(?)メス?なデュエリストってたまらないですよね。
しかも様付けで呼んでるなんて、たまらないですよね。
孵化したトークンも「ベビーちゃん」って呼んでるとことか、たまらないですよね。
なぁーにがかわいいベビーちゃんだ!!!!お前がかわいいベビーちゃんだよ!!!!羽蛾!!!!
ごめんなさい。そろそろ限界が近いようです。
推し活で人間の形を失いそうになるとは、想像してもいませんでした。
私は正気を保ててるうちに、推し活を完遂することができるのでしょうか。
このプレゼンシートも、まだまだ不完全な部分があり、変態を待たなければならない状態です。
いつか美しく羽化した姿を見せてくれることでしょう。
その時は、他の方も羽蛾さんにどっぷり浸かってもらえるような素晴らしいプレゼンが出来ることを夢見て。
今回の記事を締めさせていただきたいと思います。
本当に重ね重ね気持ち悪くてすみませんでした。
令和三年 一月十八日 江桷雑八
理解されないだろう嘆きの性癖語り👓
今回は歴史の妄想とかではなく、
最近アツい二次元萌えのことについて語ろうと思います。
まず、検索しようにも
ドツボのキャラを総じて言うコレって名称がない。
なので、ファンの母数が何人いるかも分からない。
「メガネ ショタ」という何が出るか不明瞭な福袋状態の検索履歴を日々残しているというわけです。
最近萌えているのは、ずばり
眼鏡をつけ、低身長でおかっぱ(黒髪が望ましい)、服装はワイシャツに短パン、蝶ネクタイが似合いそうな
口うるさく嫌みったらしく、そこそこ実力はあるのに性格が悪くて友達が居ない、精神が脆い、浮いてそうな
キャラです。(長い……)
私は仮に嫌味ショタと呼んでいます。
近年ショタ萌えが進行し、メガネショタ萌えにシフトし、さらに元々あった「悪役好き」という箇所がプラスされて、悪属性を付与されたショタが誕生してしまいました。
誕生、と申しましたがこのショタ
とくにひと昔前のゲーム、アニメなりでは結構な登場頻度を誇っていた、いわゆる脇役の型でありました。
しかし、近年の流行作でその傾向があまり見られず、
衰退の一途をたどっているのではと不安がっています。
確かに、さらに昔の作品では
ガリ勉の象徴が「瓶底眼鏡」でした。
それが技術の発展でさほど厚くせずともよい眼鏡ができ、
さらに時代が下ってコンタクトという代物もできたわけです。
ある程度成長すれば、メガネにするか、コンタクトにするかという選択肢が生まれますから
まさに令和2年において、少年少女が純朴な眼鏡戦線の瀬戸際なわけです。
もし、幼年からつけられるコンタクトというものが誕生すれば、お勉強キャラの代名詞、眼鏡は絶滅してしまうことでしょう。
是非ともそこだけは死守したい。
脱線しました。
ひと昔前(雑然)くらいの作品にいるならそこ手当たり次第当たりゃいいやん
とお思いかもしれませんが、ゲーム、小説、アニメ、漫画、全てを履修するにはこれも手間がかかる。
一網打尽にするために、タグとか、萌え要素とかで探せないかなーと思っていました。
そこで数ヵ月前、頭に飛来したのが
ぶっちゃけ、降りてきました。
これだ!
この感じが私がショタ(メガネオトート)に求める成分!
全部入り!
と思って、ピクシブ百科事典に通うこと十回。
折れました。
「関連タグ」になんかこう、いい感じのショタの分類の響きがないじゃないですか!
絶対あると思ったのに!
この頃から頭が狂い始めました。
半ばヤケになり、色々な検索条件をつけ
探すものの、ヒットは薄い。
ちなみに「メガネ ショタ」で検索すると
めちゃくちゃ眼に優しいショタが出てきて心に染みて泣きます。
フォロワーさんに「コ○ン系?」と言われました。
確かに条件だけ見ると○ナン君っぽい!
でもこのショタは恋人を助けるために走らなそうです。
「○ーーーーん!!」って言わなそう。
ちょっと黒の組織の幹部にいそうな感じです。
悪堕ちした灰○さんみたいな。
ちなみに伏せ字にした意味はなんとなくです。
ただ、眼鏡ショタに求める部分はそういうひねくれなものばかりではないのです。
無口だっていい。
やんちゃで知的要素薄めでもいい。
ちょっとふんぞり返るけどドジっ子でもいい。
そこらへんは作って遊んで満足できます。
でもこれだけは、ちょっと欲しい。
古今東西よく見たキャラなだけに、一体どれくらいの人がハマっているのか知りたい。
どんなテイストで創作されるのか見たい。
あわよくばそんな弟キャラのドラマCDが欲しい。
と思って、駆けずり回ったのですが
駄目でした。
だめというか、私の堪え性がなかった。
クルークさん(ぷよぷよ)というキャラがたまたまリツイートで流れてきて、気になりました。
成果はそれくらいです。
私の力ではない。
誰かがリツイートしてくれなければ、得られなかった。
私は何も出来ませんでした。
タグとか見つからなかったし、創作している方を探すのはやはり骨が折れる。
私はしおしおとツイッターのホーム画面に立ち戻りました。
そして、ふと思いました。
インセクター羽蛾がおるやないか、と……。
( ゚д゚ )彡そう!
ぶっちゃけ放置し続けたあの国民的嫌味ショタ、
誰かのトラウマ、
萌えの塊がいるっちゃいるのです。
私はもう一度、ピクシブ百科事典を訪れました。
そこに書いてある文字の羅列が、間違いなくハートを刺すかどうかを再確認して。
これは、一人のオタクの戦いの記録。
長年暖めてきた性癖が、さらに煮込まれる物語。
嫌みなおかっぱ眼鏡ショタを求めて歩む旅路はまだ尽きてはいません。
この記事をご覧になった方、もし思い当たる属性タグなどがありましたら、是非とも私に何個でもお伝えください。
それがきっと、希望を産む光になるはずですから。
令和二年 九月三日 江桷雑八
医者はゲンがつく?
こんにちは、晴読雨読になりつつある雑八です。
明治以前の京のことについて著された『京のくらし』(柏書房)を読んでいましたら、遊郭の隠語について学びました。
たいてい、聞き馴染みのない語が並んでいましたが、
その中に一つ気になる言葉がありました。
「玄様」…医者のこと
げんさまと読むのでしょうか。
その語を認めたとたん、脳内に飛来してきました。
『武田玄教』という人名が。
武田玄教とは。
万延元年の『武術英名録』にて、
土方歳三(歳蔵)さんと並んで天然理心流の者として名が出てくる人物です。
立川村に住んでいるとか。
私の大好きな人物の前の名なのでは?と界隈で目されている方であります。
武田観柳斎と名字が一緒で、土方さんと存在時期がかぶっている。
なぜかやたらと親しげに井上源三郎さんの手紙や、試衛館出の方々と武州日野の名主との花見の宴に出てくる武田観柳斎の謎が、
もし武州出身なのなら、
そして天然理心流なのなら、
その親しさの理由になるのではないかと期待されているのです。
でもこの玄教さん、
まだ名前以外の情報が不明とのことで。
読み方も「ゲンキョウ」なのか
「はるのり」「はるたか」等なのかも分かりません。
本日、「玄様」を見つけ、これについて即ネットで調べたところ
「医者に玄のつく名前が多いことから、医者もしくは医者に成りすまして悪所に入る僧のこと」と知り
やはり名前が由来なのかと思いました。
確かに、
など、一覧としてみただけでも玄のつく医者は多いです。
あの久坂さんも"玄"瑞でしたね。
医家は町人ながら名字帯刀を許された特殊な身分でした。
もしかしたら、武田玄教と名のある立川村の剣客も、医者の家に生まれた男子だったのではないでしょうか。
そして、医者であれば、
西村兼文『新選組始末記』に「医生」出身と記された武田観柳斎と経歴が近いことになります。
お医者なら「ゲンキョウ」さんっぽいですね。
なお、なぜ医者には玄がつくのか調べたところ、
知恵袋に質問が載っていました。
曲直瀬道三の跡を継いだ娘婿の名が玄朔で
その弟子たちも玄の字を入れたため、みんな玄をつけるようになったとのこと。
いやあ、確かに玄付く人はいるなと思ったんですが、そんな理由とは;
今日見なかったら暫く知らなかったかもしれない。
常識でしたらお恥ずかしい。
ところで、新選組初期の文学者として重宝されていた浅野薫さんも医者とのこと、
結構一緒にお仕事してる武田先生と、医学を学んだもの同士で話があったりしたんでしょうか。
新選組、農家、商人、医者、武家、入り混じった組織で面白いですよね。
もし武田先生が立川村出身だったら、
さらなる期待に胸が膨らみます。
そしたらお土産品の名前一覧でよく見る武田先生の武術の欄は『天然理心流』になるんでしょうし、
「武芸の達者」(西村兼文より)は天然理心流の達人ということになるんじゃないでしょうか。
武田観柳斎の余りのピースが揃う日が来ること、
もっともっと知名度が上がる日が来ること、
楽しみでなりません!
令和二年 七月九日 江桷雑八
カンフー・パンダ2鑑賞。
今回は映画感想に徹したいと思います、雑八です!
さて、2011年公開の『カンフー・パンダ2』を観てのまとめをしたい。
が、なぜ今なのか。
それは、気になる悪役がいたからなのです……
真っ白くて赤い模様が印象的な孔雀、シェン大老🦚!!
大老って言われると「幕府…の…?」って思いがちなので「シェン卿」とかじゃ駄目だったのだろうか。
いや、大老って呼び方好きだけども!
あと第一作を観てないので、タイ・ランごめんな……萌える設定がありそうなことを知ったので今度観ます。
あとモアナも観たいです。
シェン大老のことを視聴前に調べていた時、結構杞憂があったのだが、その不安を見事に打ち破ってくれて嬉しかった!
なんか、「大老」って付いてるから、部下を寄越すばかりであまり動かないんじゃないかとか、ちょっと出てきてすぐやられる感じなのかなとか、やたらと不安がってました。
しっかしシェン大老よく動く! まさかの下剋上系スタートで、部下に命じるばかりでなく自分も率先して闘うことで見せ場が途切れない、常に視聴者の目を奪うステキ孔雀でした。
白赤黒という目を引く視覚的特徴もさることながら、
シェン大老は聴覚的特徴も魅力の悪役だと思う。
彼の暗器、足についてる鎧(?)、飾り羽を広げる時の音が強調されていて、それらがシェン大老という人物をさらに強化してる!
ウィスパーボイスとキレ声(ツッコミ)の使い分けが素晴らしく、彼自身の闘い方みたく変幻自在な印象が恍惚です。(それでいてしっかり視聴者に憎まれる構造にもなってるし、さらに悪役好きのハートを射抜く強烈なシーンもある)
制作側には「笑える悪役」って言われてましたけど、そ、そうなんか?達観してるからその台詞なのか?って思うくらい、哀しくて、救えないキャラだなあと思う。
細かな表情も魅せる悪役でした。
「両親はあなたを愛してました」って言われた後のあの、即答せずに、少しの間の表情がすごい。
(どうやら乳母だったらしい)長い付き合いの予言おばばに言われたから余計にくるものがあったのだろうか。
あとかなり目を見開いたり驚いてる顔が各所にあって、そこはすごい可愛い。
パンダ=自分の未来を妨げるものへの怯えがここに出ていたなあ。
本当に贅沢な……字幕版ではゲイリー・オールドマンさん、吹き替え版では藤原啓治さんが演じられていて、悪役としての声帯も充分すぎる全身悪。
ドえっち!!って言いそうになった場面もある。
え、ちょ、これ地上波で流していいんですか?!みんなシェン大老好きになっちゃうじゃん!!(察してください)
いや本当、シェン大老をギュッと抱きしめたい。
それか、ふわふわしてる毛を撫でたい。
最初のナレーションからシェン大老だったので、これはポーと対の裏主人公でもあるんだなと察しました。
一見、ポーの物語だけど、視聴者はシェンの過去を知り、所業を知り、シェンの物語も追っているのです。
ポーやマスターファイブたちだけじゃなく、シェン視点が多いことが、さらにその物語にのめり込ませます。
そして、その中で、ポーとシェン大老は似て非なる、絶対にわかり会えない存在だと知らしめられた。
二人とも「過去に縛られるのはやめる」という思想を持ってるのに、シェン大老とポーには違いがある。
「傷跡は治らない。治るのは傷だ」
「傷跡は消える」
「治す」っていう言葉がシェン大老から飛び出すんですよ、ポーと対峙して、彼を吹き飛ばす時に。
無論、花火で治されるわけないので、これは"お前の傷を治すにはもう存在ごと粉微塵になるしかないんだよ"か、それかシェン大老が自分自身に言ったのかなあと思っている。
その前に言っている、"両親に捨てられた""両親に愛されなかった"という言葉はシェン大老の過去そのものであって、ポーの過去ではありません。
どちらにしても哀しいです、「国全土を制しても、その御機嫌は治らない」大老。
「幸せは奪い取るもの」という思想。
与えられるはずだった幸せを(かけ違いにより)奪われていれば、そういう思考にもなるだろう。
なので、自分が幸せを奪ったポーも、自分と同じように憤り苦しむのを期待したのですが、そうはならなかった。
……某所に書いてあって悶絶したのだが、
彼を妨げる「白黒の戦士」がパンダのことじゃなかったって聞いて、彼の三十年はなんやったんや……って泣けてしまった。
確かに直接の死因はパンダが手を下したわけじゃないしな……
両親に追放されてから、周りをオオカミに囲まれていて、同じ鳥類の仲間もいないし、予言おばばもポーも彼に賛同してくれず、最後には側近のウルフ隊長も彼に逆らうという"孤独"をものすごく描写されていた悪役でした。
仲間との絆が大事な作品としては、相手にするにはこの上ない設定なのでしょう。
あ、あの、タイガーがキツイ目つきで可愛かったです。
シェン大老が転げてるシーンとか好きです。
すごくトリっぽい。
復讐の連鎖を断ち切れたポーは凄いけど、でももう少し葛藤とか怒りとかに呑まれそうな場面があっても良かったと思う。
しかし圧倒的なアクションシーン、隙きのない映像美、コメディシーン良かったです! ごちそうさまでした。
追記:藤原さんが演じた悪役は、焼け野原ひろしというようですね。焼けたなぁ…
令和二年 六月十八日 江桷雑八
観柳斎捜索&備忘録
こんにちは、鈍行ながら武田観柳斎まとめをしている雑八です。
色々な本を読み、ここでこういう出来事があったのだ、
と覚えている最中なのですが、(本によって詳しさとか扱っている出来事が違うこともままあるので)
他の本で見たことを『土方歳三日記』(菊池明編著)で細かい日付け、内容などを確認しています。
でも一点、まだ詳細が分からないことがありまして。
元治元年の八月末、近藤勇の補佐として久留米藩邸に随行したという記述。
もしかして、新たに発見されたものだとか……(初めに参考にした本は2013年、歳三日記は2011年)
土方さんは関わっていなくて、省略されてしまったのかな?
などと思い至るに、昔、図書館で読んだ本を思い出しました。
『閃光の新選組』
『土方歳三と新選組10人の組長』で武田観柳斎の項をお書きになった伊東成郎さんが、著した本です。
そこには、新選組のインテリ達が、どこかを訪った記録が記してありました。その様子はまるで有識者会議のようで驚いた記憶があります。
もしかして、そのことなのかなと今は思っています。
近々、閃光の新選組を買うか借りるかして仔細を確かめたく存じますので、また続報をお伝えします。
もし全然違ってたら滝汗ものですが……;;
それと。
元治元年八月頃、といえば、皆さんが思い浮かぶのは
"非行五箇条"のほうなのではないでしょうか。
永倉・原田ら古参幹部が近藤勇の専横を松平肥後守に上申した、あの(永倉さんの回想でのみ記されている)事件、
そっちにも、武田先生は関わっているといいます。
真かどうかは分かりませんが、
私はあの武田先生のエピソードが好きです。
武田先生というキャラクターを表して仕方ない、そんな気がします。
武田先生が近藤さんに取り入り、
それで近藤さんが偉ぶるようになってしまって、
(水戸派と会った頃から天狗になっていましたが)
永倉さんら数名がそれに怒り、肥後守様の機転で丸く収まったのち、
帰路で二刀を投げ出し「すべて私の責任です、どうぞこの首を打たれよ」と土下座しに来るってやつです。
最初は、
「丸く収まってみんなが安堵してる中、そんなことしたとて絶対斬れるわけない、かといって謝らないと今後の遺恨にもなるし、最高のタイミングだ!!」
と思ってはしゃいでおりましたが、
同時期久留米藩邸にも随行するようになり、
さらにこの頃はもう池田屋や明保野亭などの事件に出陣し、目に見える成果も上げている武田先生。
その活躍は隊中でもみなが知るものだっただろうし、
武田先生の言葉を借りるなら「家臣」として近藤さんの信頼を得ていると確信できる時期であります。
新撰組での絶頂期に向かいつつある武田先生は、
なおのこと"絶対に斬られまい"という自信を以て永倉さん達の前に躍り出たのではないかと思うんです。
もうその意味でも"無敵"だったのではないでしょうか。
もし武田先生が何もせず、ただ近藤さんの威を借る狐状態だったら、こんな小物!(バサーッ)ってなってたかも知れませんですしね。まあ無いでしょうけど。
無いでしょうけど…
(月明星稀を見つめながら)
色々治まったらまず本所に行きたいです。
令和二年 六月一日 江桷雑八
本当に落ち込んだ時は
こんにちは、人間社会に馴染みようがない雑八です。
かれこれ3年前になる、未完の今より文章能力の高い小説を発見して凹んでいます。
見たいから続き書いてくれないかな。
"密謀"という響きから伊東さんと山南さんの関係に熱を上げていた頃の作です。
この二人のコンビ、とっても好きなんですけど、
巷にはそう出回ってないので地団駄踏みます。
あ、山南さんにぞっこんな伊東さんなら『毎日が新選組!』2巻で見られますよ。
小説作品のほうは結構見落としがちなので、本気出して探そうと思います。
さて、私の思い出の作品がまた一つ幕を下ろしました。
終わり方について、色々なご意見が飛び交うのを見ましたが、
一先ず終わってしまったんだなあという喪失感と、少しの暖かみが心に残ります。
新撰組にハマった当初から、ずっと読んできたのですから。
思い出の新撰組作品といえば、五指に入るでしょう。
信頼する少女漫画といえば、もっと範囲が狭まります。
時代考証と、物語としての芯ある新撰組を描いた点、尊敬してやみません。
今度は自分が思い描くものを描く番というような気もします。
で、落ち込んでるんですよ!!!
そんな時に胸中に浮かぶのは、必ず新見さんなのです。
もうウン年前になりましょう。
出逢った時の新見さんは確か、頭の良さそうな芹沢先生の片腕でした。
その頃から、新見さんの印象はすっかり変わりました。
気に食わないことがあるとキレて刀を振り回すし、酒に溺れている、朝に紅顔ありて夕べに白骨ありな生き様の男です。
でもねえ……何故か新見さんはずっと居るんですよ。
勝手なことですが、あの人の"空白"が、ゆとりになっているんじゃないかと思ったり……
つまり分からないことがあることが、ゆらぎになって曖昧にしている。
胸の中にしまえるほど小さくもなれて、世界に感じるほど大きくもなれる、そんなゆとりが存在する。
新見さんは祭神になったので、世界そのものに感じてもおかしくないと思ったり(曇りなき瞳)。
輪違屋糸里の新見さんかっこいい〜、立派な大男とか素敵すぎます。
"新見錦山"の名乗りも、今となっては夢幻ですけどね。
錦の山はきっと紅葉が美しいのでしょう……
そして山の緒へ――……(完)
辛い時に必ずおもいだす存在がいるのは心強いです。
たとえ150年前に生きていた人でも。
見たこともないのに、親しいと感じる。
もう爆発して無いかもしれない、夜空に浮かぶ星みたいですね。
なんだかんだ、創作意欲つよまる雑八でした。
令和二年 五月三○日 江桷雑八